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肩甲骨の内側が痛い原因は?危険なサインと繰り返さない改善法

肩甲骨の内側が痛い原因は?危険なサインと繰り返さない改善法

肩甲骨の内側の痛みは、多くの人が抱える身体の悩みのひとつです。デスクワークや日常生活の姿勢が積み重なって起こるケースが多い一方、神経や内臓が関係する疾患が隠れていることもあります。

この記事では、原因のタイプ別に症状を整理し、危険なサインの見分け方からセルフケア・改善法を紹介します。

痛みを繰り返さないために、まずは自分の状態を正しく知りましょう。

目次

肩甲骨の内側が痛くなる主な原因とは?

肩甲骨の内側の痛みには、いくつかの代表的な原因があります。まずは、「なぜ痛むのか」を知るために、代表的な原因を紹介します。

慢性的な背中の張りに悩まされている方や、マッサージをしてもすぐに痛みが戻ってしまう方は、あてはまるものがないか照らし合わせてみてください。

猫背・巻き肩で肩甲骨まわりに負担がかかる

猫背や巻き肩の姿勢が続くと、肩甲骨を背骨側へ引き寄せる筋肉(菱形筋・僧帽筋)が引き伸ばされる一方で、胸側の筋肉(大胸筋)は縮こまった状態になります。

特に、デスクワークや長時間のスマートフォン操作では、背中が丸まり、肩甲骨が外側に開いたまま固まりやすくなります。

この状態が続くと筋肉への負担が蓄積し、肩甲骨の内側に鈍い痛みやだるさといったリスクも。さらに、肩こりや頭痛を併発するケースも多く、全身の姿勢改善が必要になります。

筋膜が硬くなり肩甲骨の内側が突っ張る

筋膜とは、筋肉を包む薄い膜のことです。同じ姿勢や動作を繰り返すと、背中の筋膜が硬くなり、肩甲骨の内側が引っ張られるような突っ張り感が生まれます。筋膜の緊張は血流を低下させ、疲労物質が蓄積しやすい状態をつくります。

ストレッチだけでは改善しにくく、筋膜そのものを整えるアプローチが効果的です。早めの対策が悪化予防につながります。

菱形筋・僧帽筋など肩甲骨まわりの筋肉が疲れている

肩甲骨の内側には、菱形筋や僧帽筋といった筋肉が集まっています。これらは姿勢を保つために常に働いており、デスクワークやスポーツで酷使されると疲労が蓄積しやすくなります。

さらに、筋肉の緊張が続くと、肩甲骨まわりにズキズキとした痛みや圧迫感が出るケースも少なくありません。腰痛や股関節のトラブルと連動して起きる可能性もあるため、身体全体のバランスを見直す必要があります。

首の神経や肩甲背神経が刺激されている

肩甲骨の内側の痛みが「神経由来」のこともあります。頚椎(首の骨)の周辺で神経が圧迫されたり、肩甲背神経が刺激されたりすると、背中の内側にピリピリとした痛みやしびれが広がります。

この場合、マッサージやストレッチで一時的にほぐしても根本的な改善にはなりません。症状が続く場合は、整形外科や専門医に診てもらいましょう。

確認したい危険な痛みのサイン

肩甲骨の内側の痛みのなかには、見逃してはいけない危険なサインが隠れている場合があります。

ここでは、早めに医療機関へ相談すべき症状を解説します。

腕や手のしびれ・力の入りにくさがある

腕や手にしびれがある、力が入りにくいと感じる場合、頚椎の障害や神経の圧迫が関係している可能性があります。頚椎症や頚椎椎間板ヘルニアなどの疾患では、神経への影響が肩甲骨まわりの痛みと同時に出ることが多いためです。

こうした症状は悪化すると日常生活への支障が大きくなります。早めに、整形外科での診断・検査を受けましょう。

腕を上げるとしびれや肩甲骨まわりの痛みが出る

腕を上げたときに肩甲骨まわりが痛む、しびれが出るという場合、肩関節や頚椎の問題が疑われます。五十肩(肩関節周囲炎)や胸郭出口症候群などの症候群では、特定の動作でしびれや痛みが誘発されやすいためです。

さらに、スポーツや仕事での「反復動作」が引き金になるケースもあります。自己流のストレッチで悪化する可能性もあるため、専門医に診てもらいましょう。

痛みが長引く・夜間痛がある・日常生活に支障がある

2週間以上痛みが引かなかったり、夜に痛みで目が覚めてしまったり、日常生活の中で不便を感じるほどの状態であれば、それは単なる一時的な筋肉の疲れではないかもしれません。このような場合は、筋肉や筋膜の慢性的な炎症、あるいは骨や関節のバランスが関係していることも考えられます。

また、身体の仕組みとして、内臓の疲れや不調が背中の痛みとして現れるケースもあります。これは身体が「少し休んで、確認してみてね」と教えてくれているサイン。

自分で無理に我慢を続けたり、湿布だけでやり過ごそうとしたりせず、一度医療機関で優しく診てもらうのが一番の近道です。

肩甲骨の内側の痛みをタイプ別にチェックする

一口に「肩甲骨の内側が痛い」といっても、そのタイプはさまざまです。

代表的なケースを紹介しますので、あてはまるものがないか、チェックしてみてください。

姿勢で悪化するタイプ

座り続けたとき、前かがみになったときなど、特定の姿勢で肩甲骨の内側の痛みが強くなる場合は「姿勢由来」のタイプです。猫背や巻き肩による筋肉・筋膜への負担が主な原因で、デスクワークが多い人に多く見られます。

姿勢を正すと一時的に楽になるものの、筋力が不足していると長続きしません。姿勢改善と体幹トレーニングを組み合わせた対策がおすすめです。

首を動かすと痛みやしびれが出るタイプ

首を横に向けたり、うつむいたりすると肩甲骨の内側に痛みやしびれが広がる場合、頚椎や肩甲背神経への影響が疑われます。

このタイプは神経の圧迫や頚椎の関節の動きの低下が関係していることが多く、セルフケアだけでは改善しにくいです。しびれや力の入りにくさを伴う場合は、まず整形外科などの医療機関で原因を確認しましょう。

神経症状が落ち着いたあとは、ほぐして整え、首や肩に頼らない体へ鍛え直すアプローチで再発を防いでいくのが効果的です。

押すと痛い・動かすと突っ張るタイプ

肩甲骨の内側を指で押すと痛い、腕を動かすと引っ張られる感じがするという場合、菱形筋・僧帽筋の過緊張や筋膜の癒着が考えられます。主に、交通事故後のむち打ちや長期的な肩こりで起きやすく、周辺の筋肉が硬く固まっている状態です。

マッサージや温熱療法で一時的にラクになるケースもありますが、ほぐすだけでは硬さがぶり返しやすいのがこのタイプの特徴です。

緩めたうえで、固まった筋肉を使える状態に整えていくと戻りにくくなります。なお、痛みが強い・長引く場合や、交通事故後のむち打ちなどは、まず医療機関を受診してください。

肩甲骨の内側が痛いときにやってはいけないこと

痛みをなんとかしようと、かえって症状を悪化させてしまう行動があります。

ここでは、やってはいけない3つの行動を紹介するので、事前におさえておきましょう。

痛い場所を強く押しすぎる

「痛い場所を強く押せばほぐれる」と思いがちですが、これは逆効果になることが多いです。肩甲骨の内側を強く押しすぎると、筋肉や筋膜に微細な炎症が起き、痛みが増すことがあります。

さらに、神経が走っている周辺を強押しすると、しびれや症状悪化につながるリスクも。整体やマッサージでも過度な刺激は禁物ですので、軽く圧をかけて気持ちいいと感じる程度にとどめましょう。

しびれがあるのに自己流ストレッチを続ける

しびれを伴う痛みがある場合、自己流のストレッチは症状を悪化させる可能性があります。頚椎や神経への負担が原因の場合、不適切な動作が神経の圧迫を強めるリスクがあるためです。

特に、首を強く回したり、肩甲骨を無理に動かしたりする動作には注意が必要。しびれがあるときはまず医療機関で検査・診断を受け、専門スタッフの指導のもとでリハビリやストレッチを行いましょう。

肩甲骨を無理に寄せて首や肩に力を入れる

「姿勢を良くしよう」と肩甲骨を無理に内側に寄せ、首や肩に力を入れる動作は、かえって筋肉の緊張を高めてしまいます。肩甲骨まわりの筋肉が過剰に収縮した状態は、疲労を加速させ、痛みの悪化を招くためです。

正しい姿勢は「力を入れて保つ」ものではなく、「自然に保てる」状態が理想です。肩甲骨は「寄せる」より「下げる」意識を持ちましょう。

肩甲骨の内側の痛みを和らげるセルフケア

危険なサインがなく、日常的な筋肉疲労・姿勢由来の痛みであれば、セルフケアで症状を和らげることができます。

ここでは、無理なく継続できる効果的なアプローチを紹介するので、さっそく日常生活に取り入れていきましょう。

肩甲骨まわりを温める

血流の低下が筋肉の緊張と痛みを悪化させます。肩甲骨まわりをホットタオルや使い捨てカイロで温めると、血流が改善され筋膜の緊張がほぐれやすくなります。たとえば、入浴時にシャワーを背中にあてるだけでも効果が期待。

ほかにも、デスクワーク中や仕事の合間に温めるセルフケアは、疲労回復と予防にも役立ちます。ただし、炎症による急性の痛みには冷やすほうが適しているため、状態に応じて使い分けてください。

胸を開いて巻き肩をゆるめる

巻き肩の改善には、縮んだ胸の筋肉(大胸筋)をゆるめましょう。たとえば、壁に手をついて胸を開く、または両腕を後ろで組んで胸を張るストレッチがおすすめです。その際、呼吸を止めず、ゆっくり深呼吸しながら行うと筋膜がよりほぐれやすくなります。

結果として、肩甲骨の内側への負担が軽減され、背中全体が楽になります。猫背による肩こりや頭痛の対策としても、毎日続けてみてください。

首まわりをやさしくゆるめる

首の筋肉の緊張は、肩甲骨まわりの痛みと密接につながっています。まずは、耳を肩に近づけるように首をゆっくり傾け、反対側の首筋を伸ばしてみてください。左右それぞれ20〜30秒、呼吸を意識しながら行いましょう。

その際、強く引っ張らず、「じんわり伸ばす」ことがポイント。もし、しびれや痛みが出る場合は無理に続けず、症状が続くようであれば医療機関で診てもらいましょう。

ストレッチしても肩甲骨の内側の痛みが戻る理由

ストレッチをするたびに一時的には楽になるのに、気づくとまた痛みが戻っている——そんな悩みを持っている方は少なくありません。繰り返す痛みには、ほぐすだけでは解決できない根本的な理由があります。さっそくみていきましょう。

ほぐしても姿勢を支える筋力が足りない

ストレッチで筋肉をゆるめても、姿勢を維持するための筋力が不足していれば、すぐに同じ状態に戻ってしまいます。背中や体幹の筋力が低下していると、日常生活のあらゆる動作で肩甲骨まわりに過剰な負担がかかり続けるからです。

ほぐすことと鍛えることをセットで取り組まなければ、改善効果は長続きしません。セルフケアに筋力トレーニングを加え、痛みの予防と根本改善に取り組みましょう。

背中の筋肉を使えず首や肩で支えている

本来は背中や体幹の筋肉で支えるべき身体を、首や肩の筋肉だけで支えている状態が慢性的な肩甲骨の痛みをつくり出します。背中の筋肉が使えていないと、肩甲骨まわりへの負担が集中し、疲労と緊張が抜けにくいためです。

この状態はスポーツや仕事中の動作習慣が影響していることも多く、「どこを使って動くか」という意識から見直さなければなりません。

胸・首・背中を整える必要がある

肩甲骨の内側の痛みは、肩甲骨だけの問題ではありません。胸の筋肉の硬さ、首の関節の動きの低下、背中全体の筋膜の状態が複合的に影響しています。どこか一か所だけをほぐしても効果が出にくいのはそのためです。

胸・首・背中を一体として整えるアプローチが必要です。整体で硬さやゆがみをほぐして整え、そのうえで姿勢を支える筋肉まで鍛える「ほぐす→鍛える」を組み合わせることが、全身のバランスを整える近道になります。

肩甲骨の内側の痛みを繰り返さないための改善法

最後に、痛みをその場しのぎで終わらせないための、根本的な改善を目指すアプローチを紹介します。ポイントは「動かし方」と「使う筋肉」を変えること。それぞれぜひ、チェックしてみてください。

肩甲骨を寄せるより下げて動かす感覚を覚える

肩甲骨を内側に「寄せる」動きは、首や肩に余計な力を生みやすいです。それよりも、肩甲骨を「下げる・安定させる」感覚が重要です。肩を耳から遠ざけ、肩甲骨を背骨に沿って下方向へ滑らせるイメージで動かしましょう。

この動きが定着すると、日常生活やデスクワーク中も肩まわりの緊張が減り、痛みの再発予防も期待できます。

背中・体幹・お尻を使えるようにする

肩甲骨の内側の痛みを繰り返さないためには、背中・体幹・お尻の筋肉を日常的に使える身体にしなければなりません。これらの筋肉が適切に機能すると、首や肩への負担が分散され、肩甲骨まわりへの過剰なストレスが軽減されるからです。

たとえば、スクワットや体幹トレーニングなど、下半身・体幹を動かす習慣は、全身の姿勢改善につながります。

整体で体を整えてからトレーニングで鍛える流れと組み合わせると、より高い改善効果が期待できるでしょう。

肩甲骨の痛みから卒業しよう

肩甲骨の内側の痛みは、姿勢や日々の習慣など、さまざまな要因が重なって起こるものです。だからこそ、自分の身体と丁寧に向き合い、適切なセルフケアを続ければ、必ず心地よい状態へと変えていくことができます。

もし、しびれや強い夜間痛などがある場合は、専門医やクリニックの力を借りてください。

大切なのは、単に痛みをほぐすだけでなく、背中や体幹を正しく使える「疲れにくい身体」を自分で育てていく意識です。整体でほぐして整え、トレーニングで鍛える、この両輪で取り組むことが、痛みを繰り返さない体への近道になります。

一歩ずつ健やかな身体づくりを進めて、軽やかな毎日を取り戻していきましょう。

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